第1022回

オジーの杖

早朝の散歩仲間のオジーが、春先のカラス対策に歩行ステッキを持ち始めた話。

この回は旧サイト(2025年4月まで)に書かれたものです。原文は公開していません。

この回を結んだ言葉

5本
6月3日

この時期のツッチーは、だいたい歩いているか、寝起きに空を見ている。5年前は早朝の島でオジーとすれ違い、2年前は100歳のトミさんの隣に座って抱負を書き取り、今年は夜明け前の月の道に眠気を飛ばされていた。

第1022回 第1178回 第1285回
6月4日

島の生きものの距離感をよく書く人だ。4年前は牛と、その背に乗って虫を啄むアマサギを「家族みたいに寄り添ってた」と書き、5年前はカラスに気をつけろという話でオジーと友達が増えたと笑っていた。

第1022回 第1074回
6月5日

カラスの話は何年も続いている。5年前は巣作りで気の立ったカラスに襲われたオジーが杖を持ち始め、去年は杵築の土手でトンビを追い払うカラスたちを眺めていた。島でも内地でも、ツッチーはカラスに一目置いているらしい。

第1022回 第1232回
6月7日

島は静かに変わり続けているらしい。5年前のツッチーは、自分のように早朝の島を歩く人が増えてきたと書いていた。今年は、空いたままだった北側の別荘群が、今ではたくさんの人の住む集落になっていると書いている。

第1022回 第1286回
6月9日

島の暮らしは、物と言葉のやりとりでできているらしい。4年前は大家のヒデばぁちゃんから「身体に上等よ」と栄養ドリンクをよく頂いていた話、5年前はカラス除けの棒がきっかけでオジーと友達が増えた話を書いている。

第1022回 第1075回